新型コロナワクチン(ファイザー)の効果と副反応を論文で確認してみた

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研究

新型コロナウイルスに対する有効な手段がないまま1年以上が経過し、健康的・経済的に大きな被害が出ています。
安全で有効なワクチンが期待されるところです。
日本でも2021年2月中旬から新型コロナに対するワクチン接種が開始される予定です。(2021年2月12日現在)

(1)医療従事者等
(2)高齢者(令和3年度中に65歳に達する、昭和32年4月1日以前に生まれた方)
(3)高齢者以外で基礎疾患を有する方や高齢者施設等で従事されている方
(4)それ以外の方

このような流れで、ワクチン接種していく計画みたいですが、気になるのはワクチンの効果とその副反応ですね。

日本人はリスクを大きくみるため、ワクチン接種を望まない方も多いと思います。特に今回は、急ピッチで承認されています。さらに、mRNAワクチンは初めてです。大体の予防接種は生ワクチンや不活性ワクチンです。

ニュースだけの情報では参考にならないので、ワクチンの論文を読んで、効果と副反応は確認してみましょう。

内容がセンシティブなので、私の意見は入れないようにしますので、あしからず。

Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine

Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine | NEJM
Original Article from The New England Journal of Medicine — Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine

これが、論文があるジャーナルのサイトです。
The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINEは医学会では非常に権威があるトップジャーナルです。トップジャーナルにのることは名誉なことで、信頼性があります。
当然英語で書かれているので、和訳、要約してみましょう。

研究デザイン

ランダム化比較試験

まあ当然ですね。薬はこの研究方法でないと意味がありません。

集団をランダム2群に分けて、一方をワクチン接種、もう一方を生理的食塩水を接種(プラセボ)の2群を比較します。

つまり、ランダムに2群に分けるとその2群は全く同じ集団ということです。なので、接種後の2群を比べると、接種の効果がわかります。

こちらの記事に研究方法を解説しています。

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対象者

対象者の確認は必要です。
健康な青年のみか、高齢の基礎疾患がある方か、それによって判断が変わってくるかも知れませんね。
継続した介入研究なので、対象者の数が解析によって前後しますが、

概ね、ワクチン群が2万名弱、プラセボ群が2万名弱です。

男女比はほぼ50%
人種は、白人が83%、黒人が9%、アジア人が4%
国籍は、アメリカが77%、アルゼンチンが15%、ブラジルが6%
年齢は、16〜91歳で、中央値が52歳

介入方法

ワクチンを筋肉注射する群(ワクチン群)
生理的食塩水を筋肉注射する群(プラセボ群)
各群21日間隔で2度注射しています。

薬剤の研究には薬の効果を知るため、プラセボと比較します。

ワクチンと何もしない群では、「筋肉注射という行為」や「何かが体に入ったと感じる」ことの影響がその後の結果に影響する可能性があるためです。プラセボは体にとって効果も害もないものです。しかし、医師から体に投与されると、それだけで効果が出たり、副反応が出たりします。また、筋肉注射はそれだけで痛みなどが出そうですよね。

効果

介入後に新型コロナになった人は、

ワクチン群で9例
プラセボ群で169例

9÷169=0.053で、プラセボよりワクチンの方が約5%の発症率、つまり、95%の有効性です。

注意点としては、1回目の注射と2回目の注射の間に、

ワクチン群は39例
プラセボ群は82例

新型コロナが発症しており、効果は52%とされています。

やはり2回注射しないと効果は薄いかも?

副反応

ここが気になるところですね。

局所反応

痛み

55歳以上の対象者:ワクチン群は2回目の注射後に66%、プラセボ群は2回目の注射後に8%
16~55歳の対象者:ワクチン群は2回目の注射後に78%、プラセボ群は2回目の注射後に12%

全身反応

疲労感

16~55歳の対象者:ワクチン群は2回目の注射後に59%、プラセボ群は2回目の注射後に23%
55歳以上の対象者:ワクチン群は2回目の注射後に51%、プラセボ群は2回目の注射後に17%

頭痛

16~55歳の対象者:ワクチン群は2回目の注射後に52%、プラセボ群は2回目の注射後に24%
55歳以上の対象者:ワクチン群は2回目の注射後に39%、プラセボ群は2回目の注射後に14%

発熱

16~55歳の対象者:ワクチン群は2回目の注射後に16%、プラセボ群は2回目の注射後に0%
55歳以上の対象者:ワクチン群は2回目の注射後に11%、プラセボ群は2回目の注射後に0%

悪寒

16~55歳の対象者:ワクチン群は2回目の注射後に35%、プラセボ群は2回目の注射後に4%
55歳以上の対象者:ワクチン群は2回目の注射後に23%、プラセボ群は2回目の注射後に3%

筋肉痛

16~55歳の対象者:ワクチン群は2回目の注射後に37%、プラセボ群は2回目の注射後に8%
55歳以上の対象者:ワクチン群は2回目の注射後に29%、プラセボ群は2回目の注射後に5%

以上です。
解釈は人それぞれですが、論文などの1次情報を確認することは重要です。ましてや、ワクチン接種に消極的な日本では特にそうかもしれませんね。
ニュースはのみの情報だけでなく、たまには論文から情報を獲得してみましょう。

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