社会人3年目がしてしまう|やってはいけないグラフ作成

スポンサーリンク
Other
文系社会人に必要なデータを使った科学的思考が身に付く書籍9選
分からないことがあればネット検索すれば、すぐに答えが返ってきます。 しかし、 - その答えは正しい答えでしょうか? - 自分の問題を解決してくれる答えでしょうか? ビジネスの現場での意思決定は、データを使って数値化させた根拠が必...
【2021年】ゼロから統計学を独学したい人が読むべき書籍10冊
データサイエンスについて興味があり、統計学を学びたいけど、どんな学習方法がいいか分からない 統計学を独学するために必要な書籍が知りたい 統計...

社会人1年目は右も左も分からずに、エクセルの使い方も分からない。

社会人2年目は初めての資料作りで、エクセルでデフォルトのグラフで味気ないものに。

社会人3年目ともなると、後輩が見ている中で、ちょっといいとこを見せたい。資料作りにも力が入ります。グラフもデフォルトでは恰好がつきませんね。そこで、陥りがちなグラフを集めてみました。

中には、「こんなのあり得ないでしょ」というものもありますが、意外とCMや営業資料でも見かけることがあります。

  • こんなグラフを作らないように
  • こんな資料を見せられたら要注意

こう思って、一緒に確認していきましょう。

ちなみに、ここに記載している内容は、正確な情報を伝えるために必要なものです。
なので、分かりやすいグラフや数字に疎い経営陣への資料では使えないかもしれません。
でも、正確な情報の方が価値があると思いますのでご理解ください。

グラフ選択の間違い

ライバル会社との売上比較を行う場合に作成した資料

大きな間違いが2つあります。

  1. y軸の数値が0からでない
  2. 定時の比較では折れ線グラフは使わない

1.y軸の数値が0からでない

時と場合によりますが、y軸の数値は0からが基本となります。なぜか。

それは、グラフの比率が異なるからです。つまり、見た目と差が一致しないことになります。上のグラフでは、A社と当社の差は1ですが、見た目にも差があるように見えます。しかし、0からのグラフでは、ほとんど差がないように見えるでしょう。差を強調したいときに、y軸の基準を変えてしまいがちです。これは、びっくりグラフといって、よく使われる手法です。

2.定時の比較では折れ線グラフを使わない

基本的に折れ線グラフは、左から右へと流れがあるため、時間の経過を表すために使われます。これを時系列データといいます。

今回のグラフでは時間の流れとは関係なく、定時の情報なので、折れ線グラフを使いべきではないでしょう。

【Python初心者】matplotlibとseabornで折れ線グラフを描いてみよう(データの可視化)
折れ線グラフは主に時系列データを可視化する場合に用います。 今回はseabornにあるデータセットのflightsを使って、折れ線グラフを描いてみましょう。 Pythonの環境構築は下の過去記事を参照して下さい。 ...

目立ち過ぎ

先ほどの折れ線グラフを棒グラフにしてみましょう。定時のデータは棒グラフとの相性がいいです。

このようなグラフは非常に多いのではないでしょうか?分かりやすいグラフ、伝わるグラフ、みたいな書籍やサイトでも見かけたことがあると思います。しかし、これはダメです。

y軸の数値が0からではない

これでは、実際の差より見た目の差が大きくなってしまいます。

グラフとは情報を分かりやすくするためのツールです。なので、その情報は正確でなければなりません。伝わるグラフでも、その情報が正確でなければ、意味がないどころか間違った判断をしてしまうことになります。

膨張色である赤は大きく見えてしまいます。強調したいのは分かりますが、色はいらない情報ですね。

【Python初心者】matplotlibとseabornで箱ひげ図を描いてみる(データの可視化)
データサイエンティストにとって、データの可視化は楽しみのひとつです。地味で時間がかかる前処理が終わり、いよいよデータ分析の始まりである、データの可視化はわくわくします。 今回は、箱ひげ図を描いていきましょう。 箱...

いらない情報はいらない

次は、売り上げの推移を月毎で見てみましょう。これは、時間の流れがある時系列データなので、折れ線グラフにしましょう。

6月に急上昇していますね。でも、これって本当に正しい情報なのでしょうか?

色と矢印はいらない

これも強調し過ぎですね。色や矢印での「増加」は余計ですね。このようなものがあると、情報が引っ張られて、増加した気になってきます。もしくは、いらない情報なので、邪魔に思えてきます。

いらない情報はいらない

去年の6月は?

時系列のデータは最低2年分にしましょう。これは、月によって売上が影響する場合が多いためです。季節、年度初め、年度末など、月によって違いがあります。なので、去年のデータを合わせて表示し、比較しなければなりません。

取り扱い注意の3D円グラフ

次に、各社のシェア率をグラフにしてみようと思います。率なので、円グラフを使ってみたいと思います。

このような3D円グラフはCMや営業資料でよく見かけますね。データを扱う仕事をしている人でこのような3D円グラフがいいと思っている人はいません。一人もいません(調べていませんが…)

なぜか、比率が分からなくなるからです。

3Dにすると高さがあるため、前に位置する「当社」の面積が大きくなります。そして、後ろに位置する「A社」の面積が小さくなります。比率を表す円グラフで高さを出すのは、明らかな間違いです。

絶対ダメ

【Python初心者】matplotlibで棒グラフと円グラフを描いてみよう(データの可視化)
データサイエンティストにとって、データの可視化は楽しみのひとつです。地味で、仕事時間の大半を使うデータの前処理が終わり、いよいよデータ分析の始まりである、データの可視化はわくわくします。 今回は、棒グラフと円グラフを描...

まとめ

今回は、情報を正確に伝えるためにやってはいけないグラフ作成について解説しました。
伝わる情報と正確な情報は違うため、どちらを使うかは、状況次第です。しかし、できるだけ正確な情報を使うようにしましょう。そうすることで、グラフに騙されることもなくなるでしょう。

下のようなグラフを描かないようにしてくださいね。

ウソ情報にだまされない、研究と因果関係から読み解く情報の取捨選択
ビジネス書やビジネスYouTuberなどは、ビジネスに役立つ情報を発信しています。これらは、ビジネスパーソンにとって、自分を成長させるための有用なツールになっている。 たとえば、優秀な社員が行っている行動や考え方、ダメな社員が行ってい...
ビジネス書を科学的に読み解く「AI分析でわかった トップ5%社員の習慣」編
ビジネス書やビジネスYouTuberではさまざまな主張をされています。その主張がどの程度信用できるのか、どの程度自分自身に参考になるのか、これらは非常に難しいです。 ちなみに私は、自己啓発系は全く参考にしていません。そんなことは哲学書...



コメント

タイトルとURLをコピーしました